
『唐突に猫を引き取ることになった』『捨て猫がいたので少しの間だけ面倒をみるつもり』といった具合に、急な猫との共同生活が始まるケースは珍しくありません。
そうなってくると猫ちゃんのために、なにを用意すればよいかと悩むかたもおられるでしょう。実際に猫を飼うとなると、事前に予定をしていてもアレコレ迷ってしまいます。
そこで当記事では、“猫ちゃんを飼育するために用意するべき必須のアイテムを5つ紹介”いたします。
最低限の用意ができていれば、安心して猫ちゃんを迎え入れることができますので、ぜひ記事の内容を参考にして適切に迎え入れてあげてください。
- 猫の飼育に必要なアイテム
- アイテムの購入方法
- 猫を保護したときの対応

猫が捨てられていたので保護をしたのですが、どういったものが必要でしょうか?

一時的な保護であれば水やエサ、体温を保つための布などがあると助かりますね。もし中長期的に飼育を考えているのであれば、必要なものについて詳しく解説いたします!
猫に必須のアイテム5選
猫を飼うという決断は素晴らしいことですが、快適な共同生活を築くためには適切な準備が必要です。特に初めて猫を飼うかたや多頭飼いを考えているかたは、注意深く備えることを意識しましょう
この章では、猫を飼う前に用意しておくべきアイテムについて詳しく解説します。

以下のアイテムは緊急性の高い順に紹介をしております。もし捨て猫などを拾った場合は、上から順に確保できそうなものを用意してみてください!
1.応急処置用の道具
捨て猫はしばしば健康に問題を抱えていることがあります。なかには感染症や猫風邪にかかっていることもあるため、ガーゼやコットンを用意して目ヤニ・鼻水を除去してあげてください。
捨て猫に限ったことではありませんが、見た目に異常を感じない場合でも一度は動物病院で健康状態をチェックしてもらうのがおすすめです。
仮にペットショップで購入した猫ちゃんでも、病原菌を持っていたり体調が優れないことはあります。異常を見落とさないためにも、医師に相談するようにしましょう。

怪我をして出血をしている場合に、絆創膏などで止血するのはどうでしょうか?

絆創膏は猫ちゃんが自ら口で剥がしてしまう可能性があり、最悪の場合には誤飲にも繋がる可能性があります。傷口を消毒をし清潔な布で止血をするのがおすすめです。
2.水などの飲み物
人間にも同じことが言えますが、まずは水分の確保が絶対的に優先です。時期によっては脱水状態にもなることが想定されるので、清潔な水や猫用のミルクを用意しましょう。
また可能であれば飲み物は冷たすぎないものが理想的です。例えば冷蔵庫に入っているような冷たい水を与えてしまうと、下痢になってしまう可能性があります。
猫の好みもありますが、はじめは常温のものを与えるようにしましょう。

ただ水をあげるだけじゃなくて、温度にも気を使わないといけないんですね。

弱い個体だと水の温度だけでも、体調を崩してしまいます。猫ちゃんを守るためにも、なるべく負担が少ない環境づくりが重要です!
3.栄養バランスの取れた食事
猫は日々の食事が健康に影響を与える非常に敏感な動物です。そのため高品質で栄養バランスの取れたキャットフードを選んで、適切な量を食べてもらうように習慣づけましょう。
また多頭飼いの場合、個体ごとに好き嫌いがあり、1つのフードでは十分な栄養補給が見込めない場合も珍しくありません。はじめは大変ですが、それぞれの猫に合った食事を見つけてあげてください。
どのフードにも食いつきが悪いという場合には、飼い主のかたの手から直接食べさせてあげたり、猫用の「ふりかけ」「おやつ」を混ぜてみるのも1つの方法です。

うちにあまっている鰹節や煮干しなんかがあるんですけど、これを与えるのはどうでしょうか?

人間の食べる鰹節や煮干しは、猫ちゃんにとって塩分が多いと言われています。ですのでペットショップなどで販売されているキャットフードや、猫ちゃん専用の鰹節を与えるのがおすすめです。
4.猫用トイレと猫砂
次はトイレまわりの対応です。猫も動物なのでトイレは人間と同じようにおこないます。まずは簡易的でも良いので水切りトレイ・猫砂・トイレ用シートを用意してあげましょう。
猫ちゃんは非常に清潔好きな動物です。適切な猫用トイレと良質な猫砂を用意することで、猫が快適にトイレを利用できます。
また多頭飼いの場合は、トイレの数を増やすことで、それぞれの猫が安心してストレスなくトイレを使用できるようになります。
ちなみに猫ちゃんは防衛本能で排泄物のニオイを隠すために、猫砂をかけるといわれています。人間のトイレでいう水のような役割をしているので、できる限り用意してあげてください。

トイレは1つじゃダメなんでしょうか?

絶対にダメということはありませんが、猫ちゃんが気に入っていなければ便意を我慢してしまうので、膀胱炎などの病気に繋がる可能性がでてきます。そのため多頭飼いでなかったとしても、複数のトイレを用意してあげるのが理想的です。
5.快適な寝床や安心感のある隠れ家
猫ちゃんは環境の変化にストレスを感じると言われており、引っ越しや模様替えだけで体調が変化する場合もあります。
ですので猫ちゃんがいつでも逃げ込める隠れ家は必須です。また猫ちゃんは一日の大半を寝て過ごします。
快適な寝床を提供することは、自然と猫ちゃんの健康や幸福を提供することに繋がるので、しっかりと猫ちゃんの居場所を確保してあげましょう。
もちろんですが多頭飼いの場合、各猫に対して適切な数と配置の寝床を用意することも大切です。仲が良い猫ちゃん同士なら一緒に寝ることもありますが、分かれて寝ることも珍しくありません。

たしかに安心できる場所は、わたしたちにも必要ですもんね。

猫は気まぐれで自由と認識されているかたも多いですが、実際は神経質でデリケートな個体も多いです。人間の子供に接するように、優しく対応してあげてください。
Q&A:猫の飼育に関してよくある質問
以下では猫ちゃんをはじめて飼育されるかたが、よく質問される内容をアンサー付きでまとめておきました。これからの猫ちゃんとの共同生活に役立ててください。
- Q猫のおもちゃは何が良いですか?
- A
猫のおもちゃは種類が豊富ですが、羽根つきのものや猫草が含まれたおもちゃは猫に人気です。多頭飼いの場合、各猫に合ったおもちゃを用意して、遊びの競争がないように心掛けましょう。
- Q猫の寝床は何を選べばいいですか?
- A
猫は高い場所が好きなことがありますので、キャットツリーやキャットベッドがおすすめです。多頭飼いの場合、それぞれの猫に合った寝床を用意し、対等な立場を保つようにしましょう。
- Qキャットフードの選び方について教えてください。
- A
キャットフードはタンパク質やビタミンが豊富で、添加物が少ないものを選ぶと良いです。多頭飼いの場合、それぞれの猫に合ったフードを選び、適切な量を与えるように注意しましょう。
- Qトイレの数は何個必要ですか?
- A
通常は猫1匹につき最低1つのトイレが必要ですが、多頭飼いの場合は猫の数に応じてトイレを増やすことが重要です。競争を避け、各猫が安心してトイレを使えるように心掛けましょう。
- Q健康診断の頻度はどれくらいですか?
- A
健康診断は最低でも年に1回は受けることが望ましいです。多頭飼いの場合、各猫の健康状態を把握し、獣医に相談しながら定期的な健康診断を受けることが大切です。
- Q猫を保護したけど自分の家では飼えません。どうすればよいでしょうか?
- A
首輪など身につけてみるものがあれば、裏側に名前や連絡先が記載されている場合があります。
もし飼い主の連絡先などがわからない場合は、「保健所」「自治体(動物愛護センターなど)」「警察署」へ相談してみましょう。
またTwitter(X)などのSNSで猫ちゃんの特徴を掲載してみるのも1つの方法です。

かわいい猫ちゃんと楽しく過ごせるよう、しっかりと環境を整えてあげましょう♪
まとめ:猫の飼育に必須のアイテムについて
猫ちゃんを飼う前には慎重な準備が不可欠です。これは初めて猫ちゃんを飼うかただけでなく、新しく猫ちゃんの迎え入れ(多頭飼育)を考えているかたにも当てはまります。
適切なアイテムを揃えることで、猫ちゃんとの共同生活がより円滑に進むことは間違いありません。どのような環境で猫ちゃんを迎え入れられるかで、その後の猫ちゃんのとの関係性も変わってくるでしょう。
猫ちゃんは自分にとって快適な環境を提供してくれる飼い主に好意を持ちやすく、愛嬌ある仕草をもって私たち人間に癒やしを与えてくれます。
自分から望むばかりではなく、まずは猫ちゃんに与えることから始めると、きっと素晴らしいペットライフを送ることもできるでしょう!
- 応急処置用の道具
- 清潔な水やミルク
- キャットフード
- 猫用のトイレや猫砂
- 寝床や隠れ家

環境にあわせて、必要なアイテムを順番に用意していきましょう☆
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